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シェムリアップ旅行(4日目)

2011/3/16

7:30、起床

 昨晩はよく眠れた。ホテルの1階のレストランで、バイキング形式の朝食。3日連続で同じメニューではさすがに飽きる。しかし食 べる。

8:30、ホテル発

 チェックアウトを済ませ、荷物をフロントに預けて、ホテルを出る。ホテルの前で、顔馴染みのトゥクトゥクのドライバーを探してみ たが、姿が見当たらない。他の客を捕まえたのか? もともと今日は散歩するつもりだったので、シェムリアップのシヴォタ通りを北上して みる。

 シヴォタ通りはそれほど広くない道路だが、バイクとトゥクトゥクと自動車が入り乱れて走っている。あまり車線を気にしていない様 子で、自動車が中央分離帯をまたいで遅いトゥクトゥクを追い抜いていく。ベトナム・ホーチミンと同様、一家5人で1台のバイクに同乗している。


(シヴォタ通り。バイクとトゥクトゥクと自動車が混在)

 もっといろいろ店があるかと思いきや、たいした店はない。オールド・マーケット周辺で買い物した方がよさそうだが、とりあえず、国道6号線まで は歩いていくことにした。パソコン・ショップの看板にグロー バル企業名がずらっと並んでいる。中国と韓国の企業が多く、寂しい気分になる。

 ラッキー・モールという小規模なショッピング・センターに入る。1階にスーパーがあり、クッキーのお土産を少しだけ買ってみる。まだ朝早いせいか、スー パーとファーストフード以外の店が開いていない。冷房が効いているので、しばらく休憩する。

 国道6号線にぶつかり、西方へ向かう。タケオ・ゲストハウスの看板が目に入る。よくみると、空港からタ・プローム・ホテルまで乗ったタクシー のドライバーが友人たちと談笑している。見つかると気まずくなるかもしれないと思い、ここでUターンすることにした。

 このままシェムリアップ市街にいたところで時間がもったいないので、今からバンテアイ・スレイまで行ってみようと思い立つ。タ・プローム・ホテルの近く まで戻ってきたところで、地球の歩き方に「バンテアイ・スレイ半日ツアー20ドル」の広告が掲載されているクロマー・ツアーズの看板が目に止まり、カウン ターで相談してみた。おとなしそうな日本人の女の子が日本語で対応してくれたが、本日はこのツアーが出ていないとのこと。

 しょうがないので、一旦、タ・プローム・ホテルまで戻り、毎度のトゥクトゥクのドライバーがいたら、相談してみようと考えた。ホテルの前にトゥクトゥク が数台止まっていて、ドライバーがいないかじろじろ見ていたら、ドライバーを発見! 開口一番、今からバンテアイ・スレイまで行きたいんだけど、ど うすればいい?と聞いてみた。そうすると、トゥクトゥクで連れて行くよ、というではないか。遠いんじゃないの?と聞くと、1時間あれば大丈夫と言う。即決 で今日もドライバーをお願いすることにした。トゥクトゥクに乗り込みながら、費用交渉。私は10ドルでいい?と聞いたら、全然無理という表情に変わり、バ ンテ アイ・スレーまで40kmぐらい距離が離れているので、ガソリン代がかかる。本当は25ドルなんだけど、スペシャル・ディスカウントで20ドルでいいと言 う。20ドルで決着させた。

10:30、シェムリアップ発

 すっかり乗り慣れたトゥクトゥクに乗って、バンテアイ・スレイに向けて、シェムリアップを出発する。初めにシェムリアップ市街のガソリ ン・スタンドに立ち寄る。ガソリンの値段を見ると、1リットル1.2ドルと表示されている。日本より安いが、カンボジアの物価を考えると、ガソリンは非常 に高価であること を実感した。さっき私はまる1日拘束する訳ではなく、短時間でバンテアイ・スレイまで行って返ってくるだけなので、一昨日より安くていいと考えたのだが、 トゥクトゥクのドライバーとしては、人件費よりガソリン代の方をシビアに考えないといけないのだろう。

 ガソリンを満タンにした後、シェムリアップを北上し、プラサット・クラヴァン、プレ・ループを通過し、バンテアイ・スレイへ向かった。バンテアイ・スレ イまで距離があるため、やはり観光バスや自動車で移動している観光客が多いが、時々トゥクトゥクで移動している観光客に出会う。

11:30、バンテアイ・スレイ着

 バンテアイ・スレイの駐車場に入る前にトゥクトゥクを下りる。駐車場の外でトゥクトゥクのドライバーで待ち合わせをする。

 バンテアイ・スレイのエントランスを入ると、売店のお姉さんが日本語でしつこく声をかけてくる。このとき、売店でミネラル・ウォーターを購入したが、T シャツ の売り子に向かって、私が(英語で)「また戻ってくるから」と余計なことを言ったため、あとで面倒なことになる。

 バンテアイ・スレイの東門の前で大勢の観光客がガイ ドの説明に耳を傾けている。東門を抜けると、参道の両側にリンガを模した像が並んでいて、独特の雰囲気を感じる。


(バンテアイ・スレイの参道。独特の雰囲気)

 参道を抜けると、第一周壁の門がある。第一周壁の門を通過し、石畳の庭を歩くと、第ニ周壁の門がある。第二周壁の門のレリーフは、マハーバーラタを描いた秀作が揃っているらしく、大勢の観光 客が写真撮影等で賑わっている。

 第二周壁の門を通過すると、東洋のモナリザと呼ばれる有名なデバダーが見られる。バンテアイ・スレイでは、他の遺跡にはない独自のモチーフが随所に見ら れる。例えば、第二周壁の西方には、サルの王スグリーヴァに加 勢するラーマ王子(地球の歩き方には、サルの兄弟ゲンカと書かれている)のレリーフがある。


(中央のデバダーが東洋のモナリザ)

 バンテアイ・スレイの東門から外に出て、駐車場へ戻る途中で、ビジター・センターの看板があり、立ち寄ることにする。ビジター・センターまでの道沿いに は湿原が広がり、とても静かな環境で、観光地と市街地の喧騒を忘れさせてくれる。

(バンテアイ・スレーのビジター・センター付近)

 バンテアイ・スレイのエントランスに戻ってきた。ここまで来た甲斐があったと感慨に浸っていたら、売店の方から、「お兄さ〜ん」と日本語の大きな呼び声 が聞こえる。そのまま無視して駐車場へ向かえばいいと思ったのだが、売店を通過しないと外に出られないようになっていた。

 しょうがないので、売店に立ち寄ると、さっきのTシャツの売り子が私の戻りを待っていた。私がTシャツは要らないと言うと、「ずっと待ってたの に」、「私今日1枚も売れていない」と情に訴えかけてきた。早足で歩いていたが、ずっと付きまとわれてしまった。売店を出て、駐車場に出るとこ ろであきらめてくれたが、ものを買う気がないときに余計なことを言うべきではないと反省。

12:30、バンテアイ・スレイ発

 バンテアイ・スレイの駐車場を出たところで、トゥクトゥクのドライバーを発見。せっかくここまで来たので、バンテアイ・サムレに立ち寄りたいと伝える。 昼食は、バンテアイ・サムレの近くにいいところがあると言う。

13:00、バンテアイ・サムレ着

 バンテアイ・サムレに到着。屋台村より少しだけこぎれいな店で、ホルモンとごはんとレモネードを頼んだ。5.5ドルだが、パイナップルがサービスで付い てきた。味はまあまあ。


(バンテアイ・サムレの近くでランチ)

13:40、昼食終了。

 バンテアイ・サムレの駐車場でドライバーを発見。今からバンテアイ・サムレを見物してくることを伝え、この場で待ち合わせをする。

 バンテアイ・サムレの入口で、絵はがきを売る子供たちを振り払っていたら、チケットチェックのおじさんまで振り払ってしまい、苦笑いされる。200mの 長い参道を抜けると、バンテアイ・サムレが見えてくる。アンコール・ワットと同時期に建造されただけあって、アンコール・ワットのミニチュア版のよう。

 バンテアイ・サムレの東門を通過し、遺跡の内部に 入る。 観光客が少なく、とても静かで、厳粛な雰囲気を感じ る。概してデバダーやレリーフが少なく、モノトーンな印象。尖 塔の形がアンコール・ワットを思い起こさせる。西門ま で行ったところで引き返してきた。


(バンテアイ・サムレの東門)




(バンテアイ・サムレの内部は厳粛な雰囲気)

14:30、バンテアイ・サムレ発

 バンテアイ・サムレの駐車場まで戻り、トゥクトゥクのドライバーと再会。シェムリアップのパブ・ストリートまで戻ることを伝える。プレ・ループ、プラ サット・クラヴァンを通過し、シェムリアップ市街に入る。バイクと自動車の排気ガスとクラクションの騒音に包まれる。

15:00、シェムリアップ着

 シェムリアップのパブ・ストリートでトゥクトゥクを下りる。約束通り、20ドルを支払う。それから、今晩、ホテルから空港まで移動しなければならないの で、1ド ルで空港まで連れて行ってもらえるか、聞いてみたところ、通常は5ドルだという。結局、3ドルでタ・プローム・ホテルから空港までトゥクトゥクで連れて 行ってもらえることになった。安く済むし、何より安心だ。あまり時間が遅くなっても、時間を持て余すと思ったので、20:00にタ・プロー ム・ホテル前で待ち合わせとした。

 オールド・マーケットの中を探検した。キーホルダー6個を3ドル。帽子を2ドルで購入。また、トムヤンフーというお菓子を1箱15ドルで3箱購入。この 店では、流暢な日本語で話しかけられ、すっかり日本の感覚に戻っていて値切ることを忘れていた。結局、お金はそのままでいろいろおまけを付けてもらった。

 のどが渇いたので、いろいろなものを飲み歩くことにした。初めに、オールド・マーケット北側の林全真という店で、ココナッツ・ミルク・シェークを頼んだ。0.5ドル。最高においしい が、すぐに飲みきってなくなる。次に、ブルー・パンプキンというこぎれいな店で、マンゴー・シェークを頼んだ。2ドル。味はいまいちだが、大量でなかなか飲みきれない。そして、パブ・スト リートのクメール・ハウスという外国人観光客向けの店で、ビールを 頼んだ。ポップコーンがサービスで付いて0.5ドル。とにかくビールが安い。水より安い。


(ココナッツ・ミルク・シェークが最高)

 その後、夕食のため、屋台村に出かけた。店がたくさんあり過ぎて、どこに入ろうか迷っていたら、"Noodle with Chicken Soup $1"の看板が目に止まった。1ドルならまずくてもいいやと思い、食べてみることにした。混雑していたせいか、30分以上待たされた後、出てきたものがベ トナム風の米麺だった。味はまずくはなかったが、生野菜がたっぷりで、危険な感じがしたので、米麺だけ食べて、もったいないがあとは残すことにした。

 旅行中は体調に問題なかったが、帰国後から2日間、猛烈な下痢と発熱のため、寝込んでしまった。日本の胃腸薬が全く効かなかったことから、この米麺が原 因だと確信している。好奇心を満たすためだけに、おかしなものを食べるべきではないことが身をもってわかった。


(屋台村の米麺。食べなきゃよかった)

 屋台村の後、オールド・マーケットに立ち寄り、お土産のキーホルダー6個を3ドルで購入。かなり粘ったが、どうしてもそれ以上には安くならなかった。

19:00、ホテル着

 オールド・マーケットは店じまいモードだし、日没で暗くなっているので、ホテルで待機することにする。ホテルのフロントで荷物を受け取った後、ホテルの ロビーの隅で、冬物の服を手荷物に入れる等、荷造りする。

19:45、ホテル発

 ホテルの前で、トゥクトゥクのドライバーを発見。カンボジアでは、一般的な常識として、バイクタクシーやトゥクトゥクの夜間利用は避けるべきと言われて い るため、ホテルのフロントの人がこんな時間にトゥクトゥクに乗って大丈夫かと心配している。今までアンコール遺跡巡りで一緒だったドライバーだから大丈夫 と言いながら、トゥクトゥクに乗り込んだ。シヴォタ通りを走っているときには感じなかったが、真夜中の国道6号線をトゥクトゥクで移動することは、少し無 理があるように感 じた。タクシーを使った方が安全かもしれない。

20:15、シェムリアップ空港着

 シェムリアップ空港に到着し、最後のお別れの言葉を交わした。約束通り、3ドルを渡そうとしたが、1ドル紙幣が3枚なかったので、まず2ドルと4000 リエルを渡す。そして、600リエルが余ったので、最後にチップとして渡した。

 出発までまだまだ時間があるため、チェックイン・カウンターが開いていない。売店で1.5ドルのミネラル・ウォーターを買って、地球の歩き方をおさらい しながら、気長に待つ。


(シェムリアップ空港のチェックイン・カウンター)

 22:30頃、チェックイン手続きが始まった。韓国人観光客に混じって、行列に並ぶ。チェックインを済ませてから、搭乗ゲートへ向かおうとすると、警備 員に呼び止められる。チェックインカウンターの右手に空港使用税支払いカウンターがあり、空港使用税25ドルを支払わないといけない。USドルの現金で空 港使用税を支払い、手荷物検査を通過すると、搭乗ゲートが見えてくる。建物が小さいながらも、一通りの免税店が揃っている。免税店でお土産のアンコー ル・クッキーとトムヤンフーを購入。やはりシェムリアップ市街で購入した方が安い。その後、特にやることもなく、うとうとしながら、搭乗を待つ。

2011/3/17

0:20、シェムリアップ空港発

 定刻より30分遅れて、アシアナ航空 OZ738 がシェムリアップを出発。飛行時間5時間10分。機内食のビビンバを食べた後、口の中がひりひりする。とても眠いのだが、眠れない。


(アシアナ航空の機内食:ビビンバ)

7:30、ソウル・インチョン空港着

 ソウル・インチョン空港に到着。入出国カードの提出は不要だが、税関申告書の提出は必要。税関を通過後、行きと同じく、入国審査のゲート前で、乗り継ぎ の手荷物検査を受けた。

 まだ時間がたっぷりあるので、ラウンジで朝食を食べることにする。パンとサラダしかないが、たらふく食べてお腹いっぱい。目を閉じたら、少し眠れたよう だ。気が付けば、搭乗時刻の15分前。ラウンジを出て、シャトルに乗って、搭乗ゲートへ移動する。

 搭乗ゲートへ移動すると、搭乗開始が遅れるとアナウンスが入る。結局、搭乗ゲート前で30分ほど待ちぼうけ。

12:15、ソウル・インチョン空港発

 ユナイテッド航空 UA890 で成田空港へ向かう。飛行時間2時間10分。機内はほとんど空席。これほど人が乗っていない飛行機は初めて。外国人が原発事故を恐れていることがよくわか る。エ コノミー席に座っていたら、客室乗務員がやってきて、プレミアム・エコノミー席へ案内された。
 ユナイテッドの機内食は、オーソドックスなサンドイッチ。味が濃い食べ物ばかり食べていたせいか、さっぱりしていて、とてもおいしい。


(ユナイテッドの機内食:サンドイッチ)

14:25、成田空港着

 成田空港に到着。京成線特急に乗り込み、青砥で乗り換え。押上から東急 田園都市線に乗り換え。長津田から横浜線で自宅へ向かう。

18:00、自宅着

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